2020年度、NPO法人レット症候群は多くの方々に支えられて設立10周年を迎える事が出来ました。
世の中は新型コロナの影響で対面での広報活動が困難な状況でありましたが、幸いな事に私達の活動をドキュメンタリーで全国放送もして頂き設立以来の多くの反響と御寄附を頂く事になりました。
そこで、皆様へのお返しは私達の活動を少しでも前に進める事と考え急遽「10周年特別支援枠」として2020年12月に研究公募を開始致しました。厳正な審査の結果名古屋大学の辻村先生を課題提案者とした、大阪大学の鈴木先生との共同研究に100万円の研究支援をさせて頂いておりました。
そして、この度令和3年度にこのお二人の研究が、AMED(国立研究科開発法人日本医療研究開発機構)で下記課題についてダブル採択されたとの報告を受けました。
この採択された研究の一端を支援出来た事を嬉しく思うと同時に改めて皆様に感謝申し上げます。
今後AMEDからの助成金を活用して更なる研究が進む事を願いつつ、NPO法人レット症候群支援機構としても協力体制は整えたいと思っておりますので、レット症候群患者様にはご協力をお願いする事もあるかとは思いますが引き続きよろしくお願い致します。
<希少難治性疾患に対する画期的な医薬品の実用化に関する研究分野>
医薬品のシーズ探索研究(医薬品ステップ0)
microRNA病態に基づいたレット症候群の治療薬開発/名古屋大学 辻村 啓太
(この課題の提案にはレット症候群支援機構平成31年度研究助成[2019-01-09]の支援による成果も寄与しているとのことです)
<希少難治性疾患に対する画期的な再生・細胞医療・遺伝子治療 の実用化に関する研究分野>
再生・細胞医療・遺伝子治療のシーズ探索研究(再生等ステップ0)
遺伝的背景改善による発達障害に対する根治的治療法の基盤技術開発/大阪大学 鈴木 啓一郎
AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)令和3年度「難治性疾患実用化研究事業」より
https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00009.html
以上
令和3年4月吉日
NPO法人レット症候群支援機構
代表理事 谷岡 哲次